建築と木のものづくり

街で伐られてしまう木を活かす。檜と杉の本当の魅力を提示する。いまここにあるものでつくる、私たちのこの時代、この土地ならではのものづくり。

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木材物色(高山にて)  

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高山出張では毎回、製材店を訪れます。仕事ではありますが、お買い物の時間でもありますし、楽しくてワクワクしてしまいます。予約しておいたものや目当てのもの以外にも、掘り出し物がないかチェックします。

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シウリ桜発見! 降ろして見せて頂くと、欠点が少なく歩留まりも良さそう。シウリ桜は山桜などに比べると色味が薄くふわふわした感じの優しい表情の木肌です。

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今回は山桜などよりも淡色であることが活きる品物を作るアテがありましたので、購入することにしました。

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それから鬼胡桃(オニグルミ)。昨今の国産材のなかではかなりの太さ。幅広なのに狂いが少なくほぼ平面を保っています。

今回は他にも栃(トチ)、山毛欅(ブナ)、栗(クリ)を買いました。栃などは本当はもっとたくさん欲しかったのですが、栃に限らずなかなか良いものがないというのが昨今の国産材の状況です。良いものが出たら押さえておいて頂くようお願いして今回はここまで。

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ちょうど漢方薬の業者さんが木の皮を取りに来ていました。ホオの木と桜の皮。キハダは有名ですが、ホオや桜も薬になるのですね。
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category: 木材

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「ドロ」と「イモ」って、、、  

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ほぼ毎月のペースになっている高山出張ですが、木材の購入は毎回の楽しみになっています。そこで見つけたちょっとひどいネーミング、「ドロ」と「イモ」。偶然にしては、あんまりな感じのそろい踏みでした。

「ドロ」とは「ドロヤナギ」、軽軟な材質で、知られた用途としてはマッチの軸木や木箱、経木など。サワグルミなどと同じような感じでしょうか。一般的にイメージしやすい近いものと言うと、桐(キリ)ですが、桐と違って箪笥や引出に使うという話はあまり聞きません。

「イモ」は、すいません、まったく情報がありません。木材の名前は図鑑などに載っている樹種ではなく、別名や地方独特の呼び名で通っていることも多く、おそらくは別の名前があるのだと思います。どなたか知っている方がいらっしゃったらぜひ教えて頂きたいと思います。

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屋外で自然乾燥中の木材たち。伐った木を売り物にするまでには、長い時間と広大な保管場所、設備が必要です。写真のような状態で1年〜数年乾燥させてから、人工乾燥の行程も経て、はじめて家具や雑貨を作る材料としての準備が整います。

今回入手したのは、胡桃(クルミ)、山毛欅(ブナ)、山桜の三種類。全て近隣の国産材で、なかなか良いものを購入することができました。

category: 木材

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高山での木材購入(その2)  

高山での木材購入(その2)

こちらはイチョウ。全く予定してはいませんでしたが、あんまり綺麗だったので衝動買い。
イチョウは狂いにくいことから、碁盤や漆器の木地、あるいはまな板などに良く使われます。私も、漆器ではありませんが、やはり器にしようと目論んで購入しました。厚みは50mmあり、相当大きなお皿も作れそうです。

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ウワミズザクラ、飛騨地方ではホエビソと呼ばれています。
桜の一種ですが、ソメイヨシノのような花とは異なり、ブドウのようにひとつの房に鈴なりに小さな花が咲き、実もサクランボ状ではなくぶどう状に付きます。

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古くは古事記の中にも登場する木で、吉兆を占う儀式に使われていました。現代でも天皇即位に関する儀式で使われているそうです。「ウワミズ」とは「ウワミゾ」が変化したもの、宮中で占いの際に溝を掘って使用したことから来ています。

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上の写真の木がウワミズザクラ、これは高山ではなく東京の檜原村で撮影したものですが、多くの桜類とは異なり、かなり真っ直ぐに成長していることが分かります。

材質としては、粘りがあって割れにくく、強度もあって狂いにくい良材。
しかしながら、ブラックチェリー(外国産材)のように筋状の黒い部分が沢山入るので、ちょっと好みが分かれます。ちょっとうるさいと感じる方もいるのではないかと思います。
なので、面で使うような使い方ではなく、線で使うような使い方の方が向いているのではないかと思います。近々、お箸をこれで作ってみようと高山にいる仲間と一緒に動いています。軽く強度があって粘り強く狂いにくい、更には色も魅力的、散孔材で大きな導管の穴がないので水気も吸いにくい。まさにお箸に最適ではないかと思うのです。

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今回はこの他にも、板屋楓(ほとんどはあまり良くないものでしたが、一部良いものがありましたのでそれだけ確保)、ブラックウォルナット、山桜、鬼胡桃などを少しずつ入手しました。

(続く)

category: 木材

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高山出張(材料購入その1)  

今月もまた、高山に出張して参りました。今回は木材購入編(その1)
あまりにも忙しすぎてそんなに写真を撮っていなかったのですが、、、

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今回のお目当ては、なんと言ってもこのミネバリ。
実は半年以上前に、天然乾燥の場所に置いてあるのを見つけて、以来、密かに狙っていた物です。
マニアック過ぎる珍しい木材(大変な希少材)で、木工家でも知っている人の方が稀だと思います。
別名が「オノオレカンバ」(斧が折れるほど堅いカバ)と言うことからも伺えるように、極めて堅く、重厚な材質です。木曽のあたりでは、高級な櫛(くし)の材料にされています。

一部の図鑑などではミズメザクラと混同されているものがありますが、別の種類。
木材としても色味が異なり、ミネバリの方が赤身が強い印象です。
 
年に0.2mmくらいしか育たないと言われていますが、購入した材は、最大で50cm近くありました。
一体どのくらいの時を経てここまで大きくなったのでしょうか。

この材の一部は、飛騨春慶(漆)の木地師さん(伝統工芸師)のところへ持って行き、
出張前に準備しておいたデザインをもとにして、一緒にお皿の試作を行いました。

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こちらはミズメザクラ。
サクラと名前が付いているのは、桜に似ているからですが、カバの木の一種です。
ミネバリと材質は似ていますが、少し白っぽいです。
辺材(外側に近い部分)に虫食いが散見されたミネバリでしたが、こちらのミズメは欠点が少なく、
歩留まりが良さそうです。

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↑ミズメの丸太。桜類と似ています。
ミズメを見分ける簡単な方法は、ちょこっと皮を剥いてみること。
湿布の匂いに近い、良い香りがするのです。


(続く)

category: 木材

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高山の製材所めぐり  

高山での製作の合間に、いくつかの製材屋さんをチェックして来ました。

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こちらは高山で一番お世話になってる製材所。先月来た時には見なかった丸太がごろごろと入っていました。なんでこんな桜入ってきているのかな。

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丸太は皮を剥いて板状にスライスされた後、桟積みされてまずは当分の間、自然乾燥させられます。

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最低でも半年から1年くらい自然乾燥の期間を経てから人工乾燥の工程に移されます。
それも終わってようやく出て来たのが、家具になる準備OKになったこれらの材木。

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この山のなかに、なんとイタヤカエデがあるのを見つけてしまいました。東京でデスクの注文を頂いていた方に速攻電話。ブナ材をお選び頂いていたのですが、イタヤカエデに変更、イタヤは、白に近い肌色っぽい色調で、ふわふわと絹のような光沢のあるたいへん美しい木材です。堅くて加工は困難ですが、仕上がりは申し分のない良材です。こちらでは、沢ぐるみも少々購入してきました。

さて、今度はちょっと足を伸ばして古河の製材屋さん。

くるみの薄板が一山売りで安いです。ここでは友人がブラックウォルナットを購入しました。



こちらはどこかからか外してきた立派な梁や柱。
このところ家具や雑貨づくりに夢中でしたが、こういう材を見ていると、無性に建築をつくりたくなって来ます。

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このほかにも、針葉樹専門のところにもお邪魔して、桧と杉を少し買っておきました。

category: 木材

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