建築と木のものづくり

街で伐られてしまう木を活かす。檜と杉の本当の魅力を提示する。いまここにあるものでつくる、私たちのこの時代、この土地ならではのものづくり。

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そろそろ建築の話題も  

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ブログのタイトルが「建築と木のものづくり」であるにもかかわらず、
そういえば、これまでほとんど建築の話を扱っていませんでした。

このところ家具や小物など、木工の方に夢中になっていたせいですね。

しかしそもそも、私が自分の手で家具などを作り始めたのは、
自分で作った建物と一緒に協力して良い空間をつくってくれる、
家具や雑貨を作りたかったからでした。

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このところは、木工や木のことが面白すぎてアレなのですが、
自分の本来の問題意識は、
家具や雑貨という単品のものではなく、また同様に建築それ自体でもなく、
それら関わる要素をみんな含めて、自分がそこで暮らしたくなるような生活環境をつくること、
ただ場当たり的に格好良いとか贅沢だとかいうものではなく、
他の土地に住む人に誇れるような、
あるいはまた自信を持って後の世代に伝えていきたくなるような、
説得力のある生活環境をつくることです。

まわりからは色々と言われることもありますが、
自分の中では建築と、家具や木工を区別しているつもりはなく、
完全にひとつながりのものとして取り組んでいるつもりです。

なのでこのブログでも、これから少しずつ建築の話もさせて頂きたいと思います。

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と言いつつ、いきなり面倒な話をする気力もないので、ウォーミングアップに建築写真でも。
冒頭からここまでの写真は、ルーブル美術館。

まだ写真など趣味ではなかった頃、
建築を学ぶ旅のお伴に衝動買いしたデジタル一眼で撮った写真(カラーをモノクロに変換)
当時は「絞り」の意味すら分かっておらず、いつも開放。
そんな調子でも、一ヶ月にわたって朝から晩まで数千枚も撮っていれば、
なかには上手く撮れた写真もあるものです。

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上手く撮れた写真は美術館ばっかりのようですが、
実際には様々なタイプの建物を訪れました。
このときはフランスを約1月。
朝から晩までひたすら歩き回って、たくさんの建物と街を体験しました。

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ポンピドー・センター

「建築案内」を主旨としたガイド本がたくさん出ていることからも分かるように、
建築を学ぼうという思いのある人の多くは、多かれ少なかれ実際の建物を見に行くのだろうと思います。

Pompidou02.jpeg

そこで、これから建築を学ぼうという方にお勧めなのですが、
わざわざ時間とお金を使って実際の建築や空間を体験したならば、
現場で写真を撮ったりスケッチをしたりして満足せず、
家に帰ってからでも後日でも、可能な限り詳細な体験レポートをつくられると良いと思います。

見に行ったのと同じくらいか、あるいはそれ以上の時間を掛けてこの作業をしていきます。

現場で気づいたことや感じたこと、それらがどのような物理的条件によってもたらされたのか、
なにがどうなっていたからそのように感じたのか、
はじめのうちはそんなに気づくことも書くべき事も出てこないかも分かりませんが、
どんなことでも良いので書けることを書いて、
写真やスケッチと一緒にレイアウトしたりしてまとめていきます。

私の場合は体験した建物の逐一と街や広場などについてこのまとめ作業をやりました。
ひと月も旅をしてくると作業量も膨大なものになりますが、
仕事をしながらでも少しずつ片付けていけばそのうちに終わります。

Pompidou04.jpeg

最初はつまらない作業かも知れませんが、
その件数が5件10件と積み重なっていくにつれ、
気づくことがどんどん増えていくので、必ず面白くなってきます。
そしてまた、その程度のことも分からずにデザイナーだ建築家だなんて名乗っていたのかと恐ろしくもなってきます。

この作業を続けて行くにつれ、次第次第に分からなかったことが分かるようになり、
見えなかったものが見えるようになってきます。
実際より広く感じるとか、なんとなく爽やかな感じがするとか、
そうした感覚的で曖昧な事柄が、
どのような物理的条件、つまりは建築や家具や植栽や光など、
空間を構成する要素のどのような在りようによってもたらされているのか、
明確に意識できるようになっていきます。

意識できれば、それを再現すること、自分のデザインに活かすことができるようになりますが、
ただどこかへ行ってそういう体験をしたというだけでは、
偶然に頼らずそういうものをつくることは難しいのではないかと思います。

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オルセー美術館

建物を見に行ったり旅をするのは、まあ楽しい作業です。
しかしながら、旅から帰ってそのレポートを作成するのは面倒です。
それでも、これほど学習効果の高い勉強法はなく、
学習効果が上がっていると実感できれば、面倒な作業もまったく苦ではなくなります。

建築を実際に体験しているときよりもむしろ、
この作業の中にこそ豊かな収穫があるのだと、自信をもってお勧めできます。

そうしたわけで、私の場合もこれがヤミツキになってしまい、
仕事をしてちょっとお金が出来ると旅に出るということが、
何年にもわたって断続的に続いていきました。
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category: 建築

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たけのこ掘り  

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やって来ました、東京の里山。
ここでは友人が畑を借りているのですが、ここの地主さんはじめ楽しい人がたくさん集まる素晴らしい所です。

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とりあえず、友人の農作業の手伝い(邪魔)をします。
トマト、スクナカボチャ、コーンなどの苗を植え、草取り。
間引いたレタスは自生するたんぽぽと一緒にその場でサラダに。
実はこれを期待して、自家製ドレッシング(オイル+酢、月桂樹、ローズマリー、タイム)を持参していました。

そして一番の楽しみ、タケノコ掘り。

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地主さんにとっては駆除の意味合いも強いようでしたが、まさに雨後、凄い数のタケノコが生えてきています。いつの間にこんなところまで根を広げていたのかと思うほど、とんでもないところからも生えていていました。

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取れたてを焚き火で茹でてあく抜き、わさび醤油で。
旨い! 最初の一口では、一瞬メロンを思い出しました。

ゆでタケノコと生タケノコ、持てないくらい持って山を下りました。
とても食べきれないので、近所を走り回ってお裾分け。
明日は弟が取りに来ますが、なんと同時刻、彼も河原でヒメタケのタケノコとってバーベキューしてたとか。


さて、遊び倒してしまいましたが、本来の訪問理由はこっちの方。

以前、伐られたけど材木として利用されることなく処分されてしまう木をなんとかしたいということで、ここの地主さんと相談させて頂いていたのですが、なんといつの間にか伐ってあった丸太の一部を製材してくれていたのです。
材木になれば銘木と呼ばれるような種類の木でも、めちゃくちゃ重たい丸太を運搬し、製材所に持ち込み、製材費用を支払い、1年以上もかけて乾かし、とやっていくのは大変な手間とコストがかかります。山で伐られて通常のルートに乗っていればともかく、街場や個人の庭で伐られた木をわざわざそのルートに乗せるということは、感情的には意味のあることですが、経済的にはまったく合理性のないことです。

どうにかしたいけど難しいね〜、でもまあこっちでもなんか考えて見るよ〜、と言って頂いてお別れしたのが前回、今回は、山桜がしっかり材木になっていました。しかも柾目挽き。

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感激です。そして責任を感じます。

これをしてくれた地主さんは、若い頃製材所で働いていたことがあり、また、親戚の工務店から譲り受けた大きなバンドソーや手押しカンナを持っていて、今回、それらの設備と知識、そしてなによりも心意気で、このようにしてくれました。そうした機械で製材する作業がどれほど大変か、自分でも試したことがあるだけによく分かります。

話を振った側としては、当然これに応えなければなりません。これを使って良いものを作らなければなりません。作った物を、人に使って頂けるようにしなければなりません。
手間に見合った謝礼をお支払いすることは難しいですが、材料費として相場の価格くらいは支払えるようにならなければなりません。お金の問題ではないですが、最低限のものは確保して回さなければ、次につながって行きません。ボランティア的な心意気に感謝してそれでおしまいとならないよう、頑張らなければなりません。

category: 山遊び

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