建築と木のものづくり

街で伐られてしまう木を活かす。檜と杉の本当の魅力を提示する。いまここにあるものでつくる、私たちのこの時代、この土地ならではのものづくり。

スポンサーサイト  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

tb: --   cm: --

「都市森林」資源の製材(2/2)   

sochi01.jpg

東京で伐られた樹を活用するための準備、こちらはまた別の丸太、ソロの木(イヌシデ、アカシデ)。
1mちょっとの長さにしてありますが、あまりにも重たくて一人で車に積み込むのが困難なので、せめて皮を剥いて少しでも軽くしてから、根性で積み込みました。

ちなみに、写真に写っているヨキ(斧)は、飛騨で古民家を買った親友のウチの屋根裏部屋を恐る恐る探検したときに発見したもので、どのくらいかはわかりませんがちょっと古い品物です(よっちゃんありがとう、とっても役に立っています!)

seizai02.jpg

工房に運び込んだ丸太は、帯ノコでまず半分に割って、

seizai.jpg

その後更に細かくしていきます。

spolted.jpg

丸太を割ってみて出てきたのはなんと墨流し杢(スポルテッド杢)。
墨流し杢は樹皮に生じた亀裂から侵入した細菌がつくり出した文様で、これはとても嬉しいサプライズ、予想だにしていませんでした。
墨流し杢の材は、以前に少しだけ手に入れた朴(ホオ)の木の板で鉋の下端定規のケースを作ったことがありましたが、この杢に出会うのはそれ以来、まず滅多に出るものではありません。

spolted02.jpg

この面白さを活かすには、どんなものを作ったら良いものか?
幸いというか、乾燥が済むまでにはまだまだ時間があるので、じっくり考えたいと思います。

都市森林プロジェクト【BIKAKU FURNITURE】
スポンサーサイト

category: 街で伐られた木を活用

tb: 2   cm: 0

「都市森林」資源の製材(1/2)  

伊豆高原クラフト展の際にお世話になった仲間の工房には、
一般的な木工房に良くあるものよりも、一回り大きなバンドソー(帯ノコ)があります。

bandsaw.jpg

イベントで滞在する機会にこれを使わせて頂いて、東京で伐られてしまった樹の丸太を製材させて頂きました。

kashi01.jpg

まずは樫(かし)の樹。
極めて高い強度を誇るため、鉋(かんな)の台や玄翁(金槌)の柄などに使われます。
優れた性質を持つ材ですが、現在、これで作られた家具などを見かけることはまずありません。
とても貴重な材ですが、実は公園や緑地など、街で見かけることの多い樹でもあります。

そうした樹は滅多に伐られることがないけれど、なにかの拍子に伐られてしまうことがあります。
そうした材を、清掃工場で燃やすのではなく、できるだけ活かしていけたら良いのにと思うのは、
自然な心情ではないでしょうか。

torafu.jpg

バンドソーを使って板にしたところ、何枚かの板には、面白い虎斑(とらふ)が出ました。
虎斑とはブナ科の樹で出ることのある杢(木目の表情で特に鑑賞価値の高いもの、希少なもの、面白いもの)の一種で、いわゆる虎柄のような感じです。

tenkann.jpg

こうして割った材は、桟を挟んで通気性が良いように積んで乾かします。
一般に1cm1年などと言いますが、木材を乾かすには、1cmの厚みにつき1年かかるということで、
伐られた生木を家具等を作る材料にするまでには、長い時間と手間がかかります。

通常、家具職人や木工職人は、このようにして1年から数年、天然乾燥の期間を経た材を、
人工乾燥(乾燥庫に入れて温度や湿度をコントロールして乾燥させる)にかけ、反りや狂いなどが少なく寸法安定性が最大限確保されるよう準備された材を使います。

jinnkann01.jpg

上の写真はいつもお世話になっている製材屋さんの人工乾燥設備。

jinnkann02.jpg

釜のなかで乾燥中の木材、蒸気でカメラが曇ります。

街で伐られてしまった樹、「都市森林」資源を活用したいという心情は自然なものですが、通常、運搬(生の丸太は想像以上に重く、人力で動かすことは大変困難です)にも製材にも乾燥にも、大変な手間とコストがかかります。

もったいないから有効活用すべし、と言うのは簡単なのですが、実際に活かして使うのは簡単なことではありません。

(続く)

→都市森林プロジェクト【BIKAKU FURNITURE】

category: 街で伐られた木を活用

tb: 3   cm: 0

伊豆高原クラフト展(お箸作りワークショップ)  

oomuro.jpg

高山で共に学んだ仲間たちと一緒に、「伊豆高原クラフト展」に出展して参りました。
大室山という不思議なお山のふもとで行われる大規模なイベントで、
全国から作家さんが集まって、3日間にわたって開催されます。
上の写真は朝の搬入時。ちょっと現実感が失われるくらい神秘的な瞬間でした。

ohashiws01.jpg

2日目からは、「お箸作りワークショップ」を開催しました。
はじめるとすぐに人だかりができるほどの大好評を頂きました。
専用に用意したお箸作りの治具があるので、鉋を使うのが初めての方や子供たちでも、
素敵なお箸を作ることができます。

uwamizu.jpg

お箸の材料は、数種を用意していきましたが、一番人気はなんと言っても桜材(上溝桜)でした。
暖かみのあるレンガ色、きめ細かい木肌、強度もあって狂いにくい材質は、お箸するのにも最適です。

ohashiws02.jpg

上の写真の彼は、とても几帳面に鉋屑を取りながら作業していました。
少しでも良いものを作りたいという気持ちが伝わってくるようでした。



来週末10月27日(土)、28日(日)には、世田谷区の経堂にある、風流生活経堂店にて、
「鉋(かんな)で作る Myはし の会」を開催いたします。

初心者歓迎。鉋を使うのが初めての方やお子様でも参加して頂けます。
失敗しても大丈夫。材料はたくさん用意しておりますし、必ず素敵なお箸をお持ち帰り頂けます。
型にはまった形だけでなく、工夫次第で自由なアレンジや造形のお箸を作ることも可能です。

道具はお貸ししますが、ご自分の道具の持ち込みも可能です。
ご希望の方には、鉋の仕込み方や研ぎ方なども指導させて頂きます。

ご興味のある方は、ぜひご参加をお待ちしております。


今後のワークショップについて

category: 手作市

tb: 2   cm: 0

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。