建築と木のものづくり

街で伐られてしまう木を活かす。檜と杉の本当の魅力を提示する。いまここにあるものでつくる、私たちのこの時代、この土地ならではのものづくり。

スポンサーサイト  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

tb: --   cm: --

「ドロ」と「イモ」って、、、  

_1234276.jpg

ほぼ毎月のペースになっている高山出張ですが、木材の購入は毎回の楽しみになっています。そこで見つけたちょっとひどいネーミング、「ドロ」と「イモ」。偶然にしては、あんまりな感じのそろい踏みでした。

「ドロ」とは「ドロヤナギ」、軽軟な材質で、知られた用途としてはマッチの軸木や木箱、経木など。サワグルミなどと同じような感じでしょうか。一般的にイメージしやすい近いものと言うと、桐(キリ)ですが、桐と違って箪笥や引出に使うという話はあまり聞きません。

「イモ」は、すいません、まったく情報がありません。木材の名前は図鑑などに載っている樹種ではなく、別名や地方独特の呼び名で通っていることも多く、おそらくは別の名前があるのだと思います。どなたか知っている方がいらっしゃったらぜひ教えて頂きたいと思います。

DSCN1336.jpg

屋外で自然乾燥中の木材たち。伐った木を売り物にするまでには、長い時間と広大な保管場所、設備が必要です。写真のような状態で1年〜数年乾燥させてから、人工乾燥の行程も経て、はじめて家具や雑貨を作る材料としての準備が整います。

今回入手したのは、胡桃(クルミ)、山毛欅(ブナ)、山桜の三種類。全て近隣の国産材で、なかなか良いものを購入することができました。
スポンサーサイト

category: 木材

tb: 4   cm: 0

でっかい胡桃で  

今月も製作や協力してくれている職人さんなどとの打合せのために、飛騨高山に来ています。

_1244278.jpg

今日、手を付けたのは胡桃。両手で抱えきれないくらいの特別に太い胡桃で、飛騨でもこれだけ太い物にはまず出会えなくなっています。芯のところ(丸太の一番太くなる部分)を避けて(芯の所は割れや狂いが出やすいので板としては余り使わないのが通常です)これだけの幅の板が採れるということは、元の樹の大きさは一体どれほどだったのか。

_1244282.jpg

反りやねじれもほとんどなく素直。幅広の品物も接ぎ合わせせずに作れるのでとても良いです。

_1244284.jpg

機械に入れられる幅、ほぼ一杯です。

category: 木工・製作

tb: 4   cm: 0

枇杷(ビワ)材ゲット!  

大雪による中央道の通行止めのため、高山への出張を次週に回したからこそ生じた縁。近所のアパートでビワの木が雪の重みで折れてしまっているのを見つけてしまいました。

biwa002.jpg

奥を見ると、なんとビワの枝がてんこ盛り。このアパートには大きなビワの木が何本も生えていましたので、ダメージを受けたついでに剪定もしたのかも知れません。これをゴミに出されてしまってはもったいなさ過ぎるというわけで、とりあえず住戸のひとつをピンポンして、大家さんの名前とお家を伺いました。するとなんと、ウチの弟の同級生の親御さん。このアパートに住んでいるのは知っていましたが、大家さんだったとは。

biwa001.jpg

早速お話ししてみたところ、快くOKして頂いて、その上いろいろとご協力を頂きました。アレ?まー君(ウチの弟)のお兄ちゃん?っという感じで、子供の頃の事を憶えていてくれたわけですが、子供の頃、近所の子たちとちょっと強力な水鉄砲で戦ったときに、水を掛けまくってこちらのウチの子を泣かせてしまった思い出があったので、ちょっと申し訳ない気がしたりして。

biwa003.jpg

ビワは木材としてはほぼ流通することのない材ですが、木剣の材料として最高とされていることからも分かるように(武蔵も使っていたんだとか)、極めて強度が高く緻密で粘りがある良材です。そして、実を食べた種を蒔いたものが成長していたりもするせいで、山や森林よりも街中で良く見かけることのできる木です。磨かれた材は極めてなめらかで、淡い黄褐色、象牙のような質感で、気絶するほど上品な趣を持っています。正直、ビワの木をもらえる、と言われたらかなり嬉しいわけでして、不思議な縁といいますか、出張を延期したかいがあったというべきか。

tounedumimochi.jpg

こちらはトウネズミモチ、同じく伐られていたので頂きました。ネズミモチとほぼ近い木で中国原産。ネズミモチは玉椿と呼ばれることもある木で、材としては知る人ぞ知る銘木、香淳皇后(昭和天皇の皇后様)の入内の際の調度品にも使われているそうです。

_1164172.jpg


ネズミモチとトウネズミモチとの見分け方は、光に透かしてみると分かります。葉脈が透けるのがトウネズミモチ。

さて、このアパートの敷地には、他にも大きな柿の木やグミ、楓、サルスベリ、シロダモ、サカキ、キンモクセイなど、たくさんの木があります。そして驚いたことに、こちらのご主人はそれらの木のほとんどの名前をご存じで、そればかりか、ビワが木剣に使われるといったことまでご存じでした。家具職人や大工でも、生えている木を見て種類が分かるという人はほとんどいないものなので、これには驚かされました。そしてまた、手入れとしてこれらの木をときには伐採しなければならないし、そうしたらまた声を掛けるよと言って下さいました。ウチの木を喜んでくれる人がいて嬉しいとも。これも縁と言いますか、折れてしまった木がきっかけで、また近所に楽しく話せる間柄の人ができたことが、ほんとうに嬉しいことでした。

category: 街で伐られた木を活用

tb: 1   cm: 1

お弁当箱の試作(2)  

昨年からあーだこーだとやっていたお弁当箱ですが、以前に本ブログで紹介させて頂いた最初の試作から、いくつかの習作を経て、かなり煮詰められてきたように思います。

bentobako06.jpg

実現したいのは、曲げわっぱじゃない木のお弁当箱で、毎日のお弁当が美味しく感じられる木のお弁当箱。
1mmを笑わず、出来るだけコンパクトにすること。軽いこと。長持ちしてずっと使えること。そしてできれば、お箸箱を別に持たないで済むお弁当箱。

bentobako02.jpg

特にこの、お箸が収納できるという点に苦労しました。お箸の収納の仕方、そしてお箸が入ることによるサイズアップを最小限に抑えること。そのために、蓋の裏側などは涙ぐましい加工をしています。これで節約できるスペースはほんの数ミリですが、このサイズのプロダクトでは、ほんの1mm、2mmのサイズアップを許すかどうかは全く疎かに出来ない問題です。

bentobako00.jpg

お弁当箱は、2種の木材を用いてツートーンカラーにしたいということで、一色目の濃色の木材を上溝桜、二色目の白っぽい木材を板屋楓で製作しました。製品版は板屋楓でなく、栃の木で作る予定なのですが、今回は手元に栃材がなかったので、雰囲気が近い板屋楓で代用です。なぜ板屋楓でなく栃の木かと言うと、板屋楓は重く栃の木は軽い材質だからです。

bentobako01.jpg

製材して綺麗な板にして、厚みを決め、凸凹を加工し、接着していきます。

bentobako04.jpg

接着して、お箸が収まる部分の加工をし、面取り、ペーパー掛け。

bentobako05.jpg

お箸が載るブリッジ状の仕切台は桜の白太で。お箸は上溝桜。お箸まで付けるとなると手間がエライかも。

bentobako08.jpg

蓋を閉めるとシンプルな長方形ですが、バターケースなど既存のプロダクトと同様に、どの面から見ても黄金比図形のフラクタルになっています。

これでまた使ってみて、また、ほかの人にも見て頂いて意見を伺い、更に煮詰められるところがあれば煮詰めたいと思います。と、そういえば、中仕切りの板を作るのを忘れていました。

category: 木工・製作

tb: 5   cm: 0

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。