建築と木のものづくり

街で伐られてしまう木を活かす。檜と杉の本当の魅力を提示する。いまここにあるものでつくる、私たちのこの時代、この土地ならではのものづくり。

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重い丸太を人の力で車に積む方法   

丸太って、ちょっとしたものでも驚くほど重いものです。とりわけ伐られたばかりの生の木は、水分を多量に含んでおりますので、たとえば直径30cmの大して太くない木でも1.5mも長さがあれば、簡単に100kgを超える重量になるのです。

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堅く、重く、ひとつひとつ形が違ういびつな円柱。動かないかと思うとふいに転がったりもする丸太というものは、動かすにはとてもやっかいで危険な代物です。これをどうやって車に積み、運ぶのか? 普通はユニック(上写真)というクレーンの付いた車両を使います。また、木材としての利用を考えない場合、チェーンソーで丸太を短くしてしまうことも多いです。

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また、ユンボ(ショベルカー)のパワーもほれぼれするほど。ワイヤーをひっかけて、約700〜800kgと思われるクリの丸太を軽々と。まあとにかく、重機というのはすごいものです。

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世田谷区の建設現場で、重機でひょいひょいっと積んで頂いて荷台はいっぱい。で、これからこの上に、今度は人力で何本かの丸太を積み込みます。(次の現場では、重機がないのです)

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丸太の下に細い丸太を置いて転がりやすくして、ずっと向こうから伐られた丸太を車のところまで運んで参りました。樹種はケヤキ、とても重い木です。

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鉄パイプ(足場パイプ)でスロープを作り、手動のウィンチとロープで引き上げます。

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クレーンがなければという固定観念があるとなかなか思い付かないというか考えもしないのですが、昔ながらのやり方ってすごいです。本当に目から鱗、簡単な道具と人力で重い丸太を荷台に上げられてしまうのです。写真のケヤキは40cm程度のものですが、以前にはこのやり方で、先の写真のクリよりも一回り以上大きな木を上げたこともありました。

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単純で簡単そうに見えますが、なにかの拍子に丸太がコロッと予期せぬ動きをしたときに、そこに手や足があればどうなるか? バランスを崩したりロープが切れたらどうなるか? 細心の注意を払って緊張感をもって確実にやらなければならない危険な作業です。声を掛け合って、なにかあればすぐに逃げられる体勢を作りながら作業にあたります。

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無事に積み込めてほっとしたのも束の間、一路、製材所のある青梅を目指します。

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無事に製材所に到着。

今回、紹介させて頂いたのは「木を動かす」ということについてでしたが、このように少し古い時代のやり方に学ぶべきことはほかにもたくさんあるように感じます。とりわけ、木工のようなローテクなものづくりは日本においては産業として成立しにくくなっていて(安く大量に生産するには人件費が高過ぎる)、代わってハイアマチュアやセミプロの比率が増している昨今の状況にあっては、バーンとコストをかけて重機や技術者を雇って効率よくやるよりも、小規模で少人数でもコツコツやれて、多少汗はかくけど、重機や特殊な機材を使わなくて済むという昔のやり方の方が、面白い可能性があるのではないかと思います。
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category: 街で伐られた木を活用

thread: DIY - janre: ライフ

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