建築と木のものづくり

街で伐られてしまう木を活かす。檜と杉の本当の魅力を提示する。いまここにあるものでつくる、私たちのこの時代、この土地ならではのものづくり。

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庭のクルミ(ヒッコリー?)で式台を  

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娘さんが小さい頃に苗を植えて以来、毎年クルミの実を収穫して楽しんでいたという思い出の木でしたが、近隣への落ち葉や実の落下が問題となり、やむを得ず伐採されることになったのですが、この木を活かしたいということで玄関の式台に生まれ変わらせることになりました。

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〈長短あわせて3本、径は最大25cm〉

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〈製材のための基準面出し〉

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〈製材のための基準面出し〉

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〈帯鋸による製材〉

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クルミの木ということでお預かりしましたが、なにグルミなのでしょう? 食用になる日本のクルミといえばオニグルミですが、オニグルミはレンガ色の材色ですがこの木は真っ白です。材が白いといえばサワグルミですが、サワグルミは軽軟なのに対してこの木は堅く重厚、またサワグルミの実は食用になりません。

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断言はできませんがヒッコリー(クルミ科)かも知れません。ヒッコリーは欧米の木こりが使う斧の柄になる強靭な材で、実も食べられます。材の性質や色も似ています。 やっぱり街には様々な木があって面白いですね。ヒッコリーは薫製チップにも良いようなので、端材を使ってこれも試してみたいと思っています。
 
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〈桟を挟んで雨のかからない風通しの良いところで自然乾燥〉

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〈乾燥後数ヶ月、チェックしたところまだ含水率が高かったため、更に2ヶ月乾燥〉

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乾燥終了後、加工に入る。乾燥が終わった材を手に取ると、やはり国産のクルミよりずいぶん重く、堅い感じで、ヒッコリー説が裏付けられるように思われました。それにしても、乾燥にともなうねじれが大きい。短い材も大きくねじれて左上が浮き上がっている。小径木は狂いやすいので真っ直ぐな材を得るのは大変です。 

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〈4面四角になるようにカンナ掛けをして、はぎ合わせ。大きな板にする〉

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〈はぎ合わせた板を更にカンナ掛け〉

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〈出来上がった板にホゾを作ったりミゾを掘ったりして組上げて接着、完成。節の穴は樹脂で埋めてなめらかに〉

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〈天板の裏側に入った樹皮と補強材をチャームポイントに。板をつなぐ赤みのある補強の材は世田谷で伐られた桜の木〉

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〈限られた材で希望の寸法を得るために、裏側には一部皮まで入りました〉

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伐られた木を回収してから約1年、庭で伐られた思い出の木が玄関の式台に生まれ変わって、これからもご家族と一緒に時を重ねていくことになりました。
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